歯垢❷Blog
みなさんこんにちは。
歯科衛生士の吉田です。
昨日は鎌倉と江ノ島に遊びに行ってきました。
雨も降らず、晴れ間も出たので、観光日和でした!
楽しかったので、また行きたいです。
そして、歯垢のお話の続きです。
歯垢が引き起こすお口や体の7つの危険
1.歯が溶けていく虫歯
歯垢の中に、虫歯を作り出すミュータンス菌という虫歯菌が存在しています。食事した時の糖分を取り込み、酸を作り出し、歯を溶かします。溶かされた歯は唾液の成分で元に戻りますが、歯垢が長く歯に付いていると歯に穴が空いてしまい元に戻ることが出来なくなり虫歯となります。
2.歯肉が腫れ、骨が溶けていく歯周病
歯垢の中の歯周病菌が作り出す毒素によって、歯茎が攻撃され出血したり、腫れたり、歯を支えている骨を溶かされたりします。これが歯周病です。成人の約80%が歯周病と言われて、歯垢を取り除くことで予防や改善することができます。
3.自分ではなかなか気付けない口臭
歯垢に含まれる細菌がガスを出すため、臭いとなって出てきます。また、歯垢によって起こった虫歯や歯周病によっても口臭が起こります。
4.歯垢が心筋梗塞を引き起こす
歯垢の中の歯周病菌は、歯周ポケットから歯肉の中に入り込み、毛細血管から大きな血管へ、そして心臓へと送られて全身をめぐります。心臓に発症する細菌性心内膜炎のほとんどは、お口の中の細菌が原因です。そして、歯周病菌が血液に感染すると、血栓が出来やすくなり、動脈硬化、心筋梗塞を引き起こしやすくなるとも言われています。
5.高齢者には危険な誤嚥性肺炎
食べ物や唾液を飲み込んだ時、誤って気道へ入ってしまい、歯周病菌が肺や気管支に感染することによって発症します。特に高齢の方、寝たきりの方は、吐き出したり、咳をしたりといった動作が難しくなっていくので、細菌を体の外へ出すことが出来ず、感染しやすくなるため注意が必要です。
6.歯周病と糖尿病は相互に悪化
歯周病と糖尿病は、お互いに状態を悪くし合います。歯周病は、細菌によってつくられた炎症物質が、血糖値を下げるインスリンの働きを抑制するため、糖尿病を悪化させていきます。糖尿病は、歯周病菌に対する防御力が低下するため、細菌が感染しやすくなり、歯周病を悪化させていきます。
7.妊婦さんは要注意、低体重児出産、早産
妊娠中は、女性ホルモンの分泌が増えて細菌が増殖しやすくなったり、つわりでなかなか歯磨きが出来なかったり、歯周病が進行しやすくなります。母親が歯周病になっている場合、低体重児出産や早産となる確率が7倍以上になると言われています。
プラークはこんなにたくさんの悪影響を及ぼします!とてもこわいと思いませんか?
次回はそのプラークのお掃除方法についてお話しします。
投稿日:2014年6月30日 カテゴリー:未分類