「学校歯科健診」と「歯科医院の検査」にはどんな違いがあるの?Blog
みなさまこんにちは。
千葉県船橋市西船橋、ミツワ歯科医院、歯科衛生士の吉田です。
先日学校で実施された、お子さんの学校歯科健診の結果はご覧になりましたか?結果が「異常なし」だと 、安心されると思いますが、異常なしだからと言って「来年まで歯科医院に行かなくてよい」ということ ではありません。「学校歯科健診」は、一般の「歯科医院で受ける検査」と何が異なるかを以下の表にまとめました。
その大きな違いは目的です。学校歯科健診は、スクリーニング(ふるいわけ)によって、目で見てわかる 範囲の問題を見つけ出し、歯科医院の受診をすすめたり、保健指導に役立てます。学校での設備には限界 があるため、歯と歯の間の小さなむし歯まで、すべて確認することは難しいのが現状です。
一方、歯科医院の検査は、治療や予防処置の方針を決めるためのものです。見えないところにあるむし歯や、次に生えてくる永久歯があるかどうかなどもレントゲンで精密に検査します。
そのため、学校歯科健診で「異常なし」でも、歯科医院ではむし歯などが見つかることもあるのです。「予防」や「早期発見」のためには、歯科医院での定期的な検査が必要です。
歯科医院で受けよう!子どもへの「プロケア」
歯科医院では検査や治療だけでなく、子どものお口の状態に合わせ「プロケア(プロフェッショナルケア )」を受けることができます。
歯のクリーニング
「歯石」は磨き残した歯垢が石灰化したものです。歯石がついている場合、歯磨きでは落とすことができないため、専用の器具で除去します。また、ブラシの付いた専用の器具で、磨き残しの「歯垢」、「着色」をきれいに磨きます。そうして歯の表面をきれいにしておくと、汚れがつきにくくなります。
フッ素塗布
むし歯予防のため、年に数回、高濃度のフッ素を塗布します。歯の生えはじめの時期は、フッ素の取り込み量が大きいため、特に効果的です。フッ素のゲルを綿球や歯ブラシで塗る方法や、フッ素のゲルをのせたトレーを口の中に数分入れておく方法があります。
シーラント (フィッシャーシーラント)
生えたばかりの奥歯は、かみ合わせの溝が深く、むし歯になりやすいところです。「シーラント」はかみ合わせの溝を合成樹脂でふさぐ処置で、むし歯予防に効果的です。ただし、シーラントをしても、むし歯にならないわけではありません。ご家庭では、シーラントの周りが茶色く変色していたり、欠けていたりしないか、注意しながら、定期的に歯科医院でチェックしてもらいましょう。
「セルフケア」はプロから学ぼう!
小学生のころ生えてきた永久歯は一生使う大切な歯。歯科医師や歯科衛生士から、お口の状態に合った磨き方やデンタルフロスの使い方など、「セルフケア」のアドバイスを受けましょう。
お子さん自身はしっかり歯を磨いているつもりでも、歯垢の染め出し剤を使うと、思っていた以上に歯垢が残っていることがあります。お子さんへ視覚的に印象付けることで、歯磨きへの意識も変わるかもしれません。歯磨きはなんとなくするのではなく、歯垢が残りやすいところや、初期むし歯があれば進行させないようにその部分をよく磨くようにしましょう。
<歯垢の染め出し・ブラッシング指導の様子>
親子で一緒に予防歯科!
「予防歯科」とは、むし歯などになってから治療をするのではなく、むし歯などになる前の予防を大切にすることです。歯科医院での「プロケア」と、歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方によって、親子で一緒に「予防歯科」を実践していきましょう。
ライオン Lideaくらしのアイデアのサイトより
投稿日:2016年11月7日 カテゴリー:未分類