口臭について(1)なぜ口が臭くなるのかBlog
こんにちは、院長の荒木です。今日は口臭について説明します。
口臭の原因は、揮発性硫黄化合物(VSC)です。
私たちの体は毎日、新陳代謝を繰り返しています。皮膚が垢となって剥がれ落ちるように、口の中でも粘膜のもっとも外側にある上皮細胞が剥がれているのです。このほか、口の中には細菌を攻撃する白血球の成分や食べカスなどもあるため、タンパク質が豊富です。
口臭はこれらのタンパク質を口の中にすむ細菌が分解することでうまれます。
剥がれ落ちた粘膜上皮細胞は、主に舌の表面のざらざらしたすき間にたまります。ここに、食べカスや死んだ細菌が集まり白い苔状の堆積物になります。
「舌苔」といいます。
歯垢も口臭の原因になりますが、一番VSCを産生するのは舌苔です。
まとめると口臭の原因は、VSCです。そして一番VSCを産生するのは舌苔です。
次回は歯周病と口臭の関係について説明します。